調べたり考えたりしたのを書いていこうと思います

大学の入学式

自分の大学の入学式は結構面白くて当時はめちゃくちゃ腹が立ったけど今思い返すとこんな入学式もまあアリっちゃアリかなと思ったので書こうと思う

入学式の前の週に学校で簡単な説明会があってその後に入学式があった。その説明会で自分と同じ夜間の生徒っぽそうなヤツに「もしかして、夜間の人っスカ?」みたいな感じで雑〜に友達になったUさんと最初の大学生活を過ごそうと試みていた。

そしてUさんに入学式の後サークルの新歓に誘われたので断る理由もなく即OK。夜間でも昼間のヤツらみたいに結構楽しめそうじゃんと思った。

入学式はサクッと終わりゴ○ペルサークルというサークルの新歓で新大久保で花見をしてその後にゴス○ルを聞くといった行程だった。○スペルって何だよってUさんに聞いても俺もわかんねえって返しでコイツ大丈夫か?と心做しか思っていた。

きったねえブルーシートの上でよくわかんねえモチを食わされて(その時の自分は楽しいフリをしてあ〜!美味いッス笑みたいな反応をしていた気がする)Uさん以外全員初めて会う人等の中で適当にニコニコしながら何故か集合写真を撮られた。ここまでゴス○ル要素はゼロ。

これからゴスペ○聞きに行くからといって怪しげな雑居ビルを教会風に改造した所へ連行される。この時点で気付くべきだったし正直頭の中に?マークが並べられていた。でもその時の自分はこの時点ではまさか違うよなって信じてた。

自分の頭の中では結婚式の後ろにいる聖歌隊みたいなのを想像していたがその希望はもちろんあっさりとぶち壊された。東大生と名乗る人や自称OBで弁護士バッジをこんなのゴミだからといって地面に擦り付ける頭のおかしい常にニコニコしていて異様なまでに接しやすい高学歴の人達と長い事待たされて始まった○スペル(笑)はひたすらにしんどかった。「オウイエスのために〜罪の十字架背負いナンチャラ〜」みたいなチープ極まりないライブが始まって即座にニコニコ動画エア本さんや超越人力車が脳内再生された。

Uさんに俺帰るわって言って5分もしないうちに気持ち悪いんで帰ります。と受付っぽい人に伝えUさんと一緒に帰った。これ持ってって、とCDを渡されたけど帰り道で捨てた。体調大丈夫?とか言ってついてきたけど大丈夫ッスみたいな事言って早足で逃げた。もう日も落ちて暗くなった駅で酷い目に合ったなとか言い合った。確か。

まさか入学式当日で思いっきり宗教勧誘されるヤツはおらんやろというネタに使えるいい一日になってしまった。ゴスペ○って時点で宗教勧誘臭いのを防げなかった自分にももちろん非があるしある意味でいい経験になったなって思う。その手の人は異様に優しいし一見善意の塊にも見える所が厄介なので注意を喚起したい。そして新大久保が臭くて在日の多いゴミタウンの烙印が自分の中で押された。(駅メロが機械的な発車ベル音なのは絶対在日にもわかりやすくしてるからだろと思っている)

自分を誘ったUさんを怒ったり恨んだりはしなかったしむしろ疑いを持たない良い友達を持ったなと誇りに思った。元々夜間の大学生は変わり者が多く、家庭の環境や年齢を踏み込んで聞かないふうがあったし辞めていくやつも多い。ただ、それが我々夜間生の醍醐味だろ、とも思っていた。Uさんに関してはその特有のオーラを感じて最初に話しかけた節があった。変わり者好きの自分の目は間違っていなかった。

Uさんは大学1年の半ば頃から必修の授業にあまり来なくなり段々とフェードアウトしていった。去るもの追わずの夜間の精神なので特に聞いたりしなかったがUさんは公認会計士の資格を取るために大学をやめたようだった。ただUさんが中国人と絵本を作る時給2500円のバイトを即日でバックレた話、ゲームのデバッグのバイトで8時間ずっとゲームで壁に当たり続けて発狂した話、メイド喫茶のキッチンバイトで客のオカマに気に入られた話、ファミレスでワインをドカ飲みして盛大にゲロをぶちまけ救急車沙汰になり出禁にされた話が、とにかくUさんと会った時にする彼のめちゃくちゃな話がとてつもなく好きだった。

Uさんが大学を辞めてもう暫く経った。自分から連絡をするような性分でもないしすっかり疎遠になってしまったけどまたUさんのめちゃくちゃな話を聞きたいなとふと思う時がある。そんな刹那的出会いと入学式だった。